大学生がバイトをしないのはアリ?就職活動への影響は?

研究が忙しいなどの理由で、アルバイトに割く時間すらないという大学生が多い中、”アルバイトをしていない大学生はダメだ”と勝手な評価を受ける場合があります。

しかし、大学生は必ずアルバイトをしなければならないのでしょうか。

今回はそのへんのことについて、アルバイトをしない側の目線でいろいろと書いていこうと思います。

<スポンサーリンク>

 

現代の日本では、アルバイトをしている大学生はあり触れた存在です。

街で見かける学生アルバイターたちの多くは、何かしらの目的があってアルバイトをしているはずです。

それは収入であったり、単なる暇つぶしであったり、友人・知人を増やすためであったり、本当にさまざまな理由でしょう。

そして、大学生アルバイターたちはみんな、心のどこかに”在学中のアルバイト経験によって、就職活動を多少なりとも楽にしたい”という欲求を抱えているはずです。

しかし、筆者は言いたいのです。

”就職活動の本質はアルバイト経験ではないだろう”と。

そして”アルバイトをする理由が無ければ、別にアルバイトをしなくてもいいだろう”と。

 

今の日本では、大学生の約70%がアルバイトをしていると言われており、大学生はアルバイトでお金を稼ぐのが当然だという風潮があります。

参考⇒大学生のバイト率が約70%って本当?

アルバイトをしていなければ、当人がお金に困ってるわけではなくとも、他人から「働け。」と言われることさえあります。

どうして自分のことなのに他人から「働け。」と言われなければならないのか。

まったく不思議ですが、日本の大学生にとってアルバイトは一種のステイタスとしてすら扱われています。

金銭的に困っていないのならば、アルバイトをしなければならないということはないでしょう。

むしろ、お金やステイタスのために、大学生という貴重な期間を消費するのは勿体無いとも言えます。

大学生は必ずアルバイトをしないといけないのでしょうか。

まずは、大学生がアルバイトをする主な理由や目的から見ていきましょう。

 

大学生がアルバイトをする主な理由・目的

お金のため

生活のためには、お金は勿論欠かせません。

サークルの飲み会やオシャレなファッション、友人たちと旅行のために、アルバイトでお金を稼いでいる学生はたくさんいます。

もちろん、生活に必要な資金を、親からの仕送りや奨学金のお金で賄えるという方もいるでしょう。

しかし、大抵の場合、親からの仕送りには限界がありますし、奨学金に至っては将来返済しなければならないモノです。

どちらも、おいそれとは使いたくないでしょう。

となると消去法によって、アルバイトがもっとも堅実にお金を手に入れる手段となってきますよね。

 

就業経験を得るため

金銭目的と並んで、大学生がアルバイトをする二大目的のひとつがコレです。

特に、教員志望の学生が塾講師のアルバイトを経験するなど、自らが進みたい業界の仕事をアルバイトとして経験する学生が多いですね。

就職することなく業界の仕事を経験できるので、学生の間にその業界に進むかどうかを考える良い材料にもなるでしょう。

特に、塾講師を経験したことのある筆者から言わせてもらうと、教員志望の学生は絶対に塾講師のアルバイトをするべきです。

”教える側には大きな責任が伴う”ということを身を持って経験出来る機会は本当に貴重です。

今の日本の社会では、一度就職してしまった業界からスムーズに別の業界に移るというのは難しいのが現状です。

学生のうちに進みたい業界が定まっていて、さらにその業界内でアルバイトを募集している企業があるならば、絶対に応募するべきだと私は思います。

”経験”は就職活動のときにも役立つことが多いですからね。

 

友人・恋人作りのため

アルバイト先で知り合い、個人的に遊びに行くようになる友人が出来るかもしれません。

特に「カフェ」や「居酒屋」のアルバイトは、男女問わず友人を作りやすい環境が整っています。

やはり、接客業のアルバイトだと、人見知りの方が少ない and 仕事中は積極的になるという傾向がありますね。

職場の雰囲気は大切です。

そして、恋人も同様です。

職場での出会いが恋愛に発展することなんてよくあることです。

しかし、職場での恋愛・失恋は、職場の人間関係や雰囲気を破壊する原因にもなりやすいですから、細心の注意を払いましょう。

 

就職活動でプラス評価を得るため

企業が求めているのは、率直に言って勤勉な労働者です。

アルバイトの経験は、自らにその資質があるという一種の証明書になるので就職活動で評価されやすいです。

さらに、一つの職場のみでアルバイトをしてきたという経験があるなら、継続力が評価され、企業によっては就職試験の際に大きなプラス点となるかもしれません。

さらにさらに、就職試験を受ける企業がアルバイト先と同じ業界にあったならば、即戦力とみなされて内定一直線ということもあり得るでしょう。

このように考えると、アルバイトをすることで得られる大きなメリットに気づきますよね。

それでは逆に、「アルバイトをしないことで得られるもの」とは何でしょうか。

 

<スポンサーリンク>

 

アルバイトをしない理由・目的

時間的余裕のため

アルバイトをしないことで得られるものとしては、やはり”時間”がもっとも大きいでしょう。

”時給”という言葉からも分かるように、アルバイトは時間をお金に変えていると言えます。

参考⇒大学生のバイト勤務時間は平均どのくらい?

なので、アルバイトをしないことで若く貴重な時間を消費する必要がなくなります。

しかし、ここでもっとも重要なのは、その若く貴重な時間をいったい何に使うのかというところです。

ゼミの研究なり、サークル活動なり、資格の勉強なり、個人によって有意義な時間の使い方というのは勿論異なるでしょう。

上に挙げたもの以外でも、何か熱中できる一つのものがあるならば、それに集中して邁進するのは素晴らしいことだと思います。

 

ですが、人間は怠ける生き物です。

明確な目標が無い学生にとって、大学生に与えられた”とてつもなく自由な時間”は持て余すことが多いでしょう。

そしてその結果、”一日中Youtube動画を見ていた”ということや、”ネットサーフィンしていたら気づけば一日が終わっていた”という状況も生まれます。

これに危機感を覚えない方はまあいいでしょう。

ですが、変わらない毎日に以下のような危機感を感じる方、

”毎日を無駄にしているのは分かっている、でも自分が何をやりたいのか分からない!!”

 

自分が夢中になれるものが無く、なおかつ少しでも危機感を抱いているならば、アルバイトなり、インターンなり、サークル活動なり、何か行動してみてはいかがでしょうか。

 

精神的余裕のため

働くということは、身体的だけでなく、精神的にも疲弊します。

たくさんの方が日常生活で悩んでいることの原因は、多くが人間関係だと言われています。

アルバイトを始めると、お客さんと直接触れ合う接客業は勿論のこと、接客業ではなくても、他のアルバイトや社員さんとの人間関係で必ず悩みは出てきます。

さらに、いくらアルバイトと言ってもやることは仕事です。

ある程度の責任は当然伴いますし、慣れないことで失敗が続いたり、理不尽なことで叱られたりすることもあります。

そうすると大半の人は落ち込むでしょうし、それが悪化すると、精神的によろしくない状況になってしまうこともあるでしょう。

しかし、アルバイトをしなければこれらの悩みから開放されます。

無用な人間関係や理不尽に頭を抱える必要などはなく、精神的な余裕を保つことができるでしょう。

まあ、就職をすれば結局わずらわしい人間関係に悩むことになりますから、アルバイトである程度慣れておくというのもいいかもしれません。

 

”アルバイト経験無し”は就職に不利?

上で、多くの企業が求める人材は勤勉な労働者だと述べました。

しかし究極的に企業が判断するのは、”その企業に利益をもたらす人材か否か”という部分のはずです。

そして、”企業に損害を与える人材”は論外なわけです。

そのような人材を求める上で、”在学中のアルバイト経験”というのは分かりやすい判断材料になります。

企業からしてみれば、就職試験にやってくる就活生すべてを細かく見るわけにはいきませんし、筆記試験や数度の面接でも詳しい人柄なんてまず分からないでしょう。

しかし、アルバイト経験は違います。

ある程度の人柄や能力、忍耐力がなければアルバイトは続けられません。

この点で、アルバイト経験のある就活生は、ある程度の能力を保証されているといえます。

さらに、そのアルバイトの継続経験が長ければ長いほど、人事の方たちからの心証が良くなるのも当然の流れでしょう。

当然、採用した学生に会社を辞められたら困るわけですからね。

以上から、アルバイト経験があったほうが就職に有利になることは多いはずです。

しかし結局突き詰めていけば、重要なのはアルバイト経験の有無ではなく、その就活生が採用したくなるような人物か否かというところにたどり着きます。

もちろん、アルバイト経験があった方が相手から信頼される可能性は高いです。

ですが、何も”アルバイト経験によるある程度の能力の証明”だけで採用されるということは無いです。

それこそ、企業によって求められている人物像は違います。

工学部系の学生は”工業・IT方面の技術力”が判断基準になるでしょうし、

社会科系、経営学部系の学生は”社会の流れ・企業を管理する能力”を一般的に求められるでしょう。

極端な話をすると、

アルバイト経験は有るけど企業の利益にならないだろうA君と、

アルバイト経験は無いけど企業の利益になるだろうB君

どちらを採用しますかという話です。

ここで大切になってくるのは、アルバイトの経験を抜きにして、貴重な経験やら資格やら自分の”武器”と呼べるものを持っているか否かという部分です。

もっと言うならば、企業が必要とする”技術”を持っているか否かということですね。

つまり、企業が採用したくなるようなモノを持っているか否かという問題と比べると、アルバイト経験の有る無しというのは優先度の低い要素であるということです。

たしかにアルバイト経験の有る無しで判断するならば、当然”有る”方が就職活動には有利ですし、”無い”方が不利だと言えるでしょう。

しかし、それ以上に企業が評価する要素を磨いておけば大した問題にはならないはずです。

そしてそれは資格だったり、あるいはゼミの教授からのお墨付きであったりするわけですが、この部分で文系学生と理系学生は大きく異なります。

 

文系と理系はどちらが就活に有利?

大学生は、専攻する学問によって文系学生と理系学生に大別されます。

一般的に、文系学生よりも理系学生の方が就職に有利だという風潮がありますが、これはおおむね事実です。

しかしもちろん、理系学生でも就職しやすい専攻分野とそうではない分野はありますし、文系学生にも就職しやすい専攻分野はあります。

理系の場合「工学部」や「建築学部」の学生は引く手数多ですが、「理学部」は少し就職活動が大変そうなイメージです。

一方、文系の場合、「文学部」や「社会学部」の学生は就職活動が大変なイメージですが、「経営学部」はスムーズに決まる学生が多いイメージです。

いったいこの違いはどこから来るのでしょうか。

ここでも重要になってくるのが、企業の求める技術を持っているか否かという部分です。

企業は即戦力、もしくは成長の見込みがある学生を採用します。

当然ですね。

つまり、需要のある専門的技術を身に着けた即戦力な人材か否かという部分が重要になってくるんです。

大切なのは、”需要””即戦力”という二つのキーワードです。

上の例で考えてみましょう。

現在、急速なIT化に伴って、ITに精通した理系技術者が重宝される時代となっています。

つまり、「工学部生」のような工学的な専門知識や技術を持っている学生に需要があるわけです。

また、いつの世も経営には財務や法律の知識が欠かせません。

ここで、文系学部の中でも実務的な「経営学部」や「法学部」の学生が企業に求められています。

しかし一方で、

「理学部」は専門的な知識を身に着けた学生がいても、分野自体が特化しすぎているので、彼らを受け入れることが出来る企業も限られてきます。

「文学部」や「社会学部」も同じで、いくら専門的な知識を持っていたとしても、その知識を求める企業は限られます。

これらは専門的な知識や技術を持っていても、就職市場での需要が比較的低いという分野ですね。

したがって、就職活動での競争は激化しやすいです。

多くの企業は利益を求めるうえで、即戦力で実務的な人材を欲しているわけですから当然ですね。

長々と語ってしまいましたが、一般的に文系学部よりも理系学部の方が需要があり、即戦力的な技術を学んでいると考えられているため、理系のほうが就職しやすいという状況が生まれているんですね。

何度も言いますが、本質的に重要なことは企業が求めている技術を持っているか否かです。

文系、理系にこだわらず、就職後に即戦力として企業に貢献できるような”武器”を持つことが重要です。

 

<スポンサーリンク>

 

とは言っても…

就職活動のために自分の”武器”を作るべきだという話を散々しました。

しかし、実際に企業が各個人の”武器”を評価してくれるかどうかは分かりません。

現実的な話、企業だって一人一人の個性を隅々まで確認する人材も時間も無いのです。

そしてその結果、具体的で専門的な技術よりも、”コミュニケーション能力”や”人間力”のような漠然とした評価基準になりがちです。

以下のグラフをご覧ください。

2015年度 新卒採用に関するアンケート調査結果の概要

出典:日本経済団体連合「2015年度 新卒採用に関するアンケート調査結果の概要」

 

このグラフは、各企業が新入社員を選考する際に重視する要素について表しています。

「コミュニケーション能力」や「主体性」、「チャレンジ精神」が上位を占めていますね。

もちろん、大人数で一つの仕事に取り組む際にコミュニケーションは大切でしょう。

しかし、ここでは自身の能力を”評価してもらう”ことの大切さに注目してください。

たとえば人事の方々の視点だと、

「活発でよく喋り、主体的に行動する学生」

うん、分かりやすい。

「単純には評価しづらい専門的技術や知識を持つ学生」

う~ん、分かりにくい。

「一般的に文系よりも理系の方が専門的で即戦力である(風潮)」

うん、分かりやすい。

つまり、ただ自分の”武器”を持つだけでなく、それを分かりやすく企業にアピールする力も必要であるということです。

ここにもコミュニケーション能力が活かされるはずです。

 

まとめ

以上のことを踏まえて、結局大学生たちはアルバイトをするべきなのでしょうか。

確かに、アルバイトで得た経験は就職活動に役立つ自分の”武器”になります。

それにアルバイト、一度就職してしまうとなかなか体験することが出来なくなります。

大学生のうちに、アルバイトとしてさまざまな業界に間近で関わることができるというのは、確かに大きなメリットかもしれません。

しかし、それらは全て自らの時間を消費することで得られるものです。

アルバイト自体を楽しんでいるというような方は別にして、若く貴重な大学生活を犠牲にして、自身の”武器”を磨く時間を割いてまでアルバイトをすることに疑問を感じているのならば、アルバイトをしなくても良いと筆者は思います。

アルバイトをするか否かについては、結局は各個人の自由であるはずです。

金銭的に困っているわけでないならばアルバイトをする必要はないだろうし、アルバイト以外で時間を使いたいことがあるならば、そちらを優先するべきでしょう。

アルバイトをしていないと馬鹿にされるんじゃないかとか色々気になる方も多いでしょうが、アルバイトをするもしないも各個人の自由なわけですから、他人の言葉は気にしなくて良いと思います。

しかし、大学生活で明確な目標がなく、毎日なにも考えず、気がついたら一日が終わっていたというような生活をしているのであれば、暇つぶしも兼ねて短期のアルバイトをしてみるのも良いかもしれません。

探してみれば、意外と面白そうなアルバイトが見つかるかもしれませんよ。

ちなみに、短期バイトのおすすめは、大手求人サイトの「バイトル」です。

バイトル[短期・1日のみOK!]求人情報一覧

 

<スポンサーリンク>