ここでは、教習所の「みきわめ」について、内容やコツ、注意点などをまとめています。
教習所に行くと、卒業までには色々乗り越えるべき壁がたくさん待ち構えていますが、「みきわめ」もその一つです。
みきわめを受ける直前で不安な方はもちろん、これから教習所に通おうとされている方も参考にして、少しでも参考にしていただければと思います。
1.「みきわめ」とは?
まず、教習所のカリキュラムは1段階(基本操作・基本走行)と2段階(応用走行)に分かれています。
もっと簡単にいえば、1段階が場内で2段階が路上と考えていただくといいでしょう。
そして、普通自動車の場合は1段階15時限(AT車は12時限)、2段階は19時限で技能教習を終えるのですが、最終時限に「みきわめ」というチェックの時間があります。
つまり、「みきわめ」とは「各段階の教習を完了して良いか判断する時間」と考えていただければ結構です。
2.みきわめの内容
みきわめを行う上で、
●「各段階の基準を満たしているか」
●「その後に受ける検定に十分合格できるか」
●「次の段階に進んでも良いか」
●「(2段階みきわめの場合)免許取得後も一人で運転できるか」
などについて、指導員は確認します。
そして、これらの条件を満たしていると判断されれば「みきわめ」は合格となります。
みきわめが出来る指導員は決まっており、技能指導員の経験が2年以上で、管理者から許可をもらっている指導員しか出来ません。
「みきわめ」合格をもらったら、「安心して検定を受けてください。」と経験のある指導員からお墨付きをもらったと思っていただければ良いでしょう。
3.みきわめを受けるための条件
みきわめを受ける前に注意していただきたいことは「学科教習が終了しているか」です。
1段階10時限、2段階16時限の学科教習があり、更に各段階の学科教習が全て終了したら「効果測定」というミニテストを受けます。
つまり、学科教習にも「効果測定」という学科版のみきわめがあり、それを合格していないと技能版のみきわめを受けられない仕組みになっています。
技能教習と学科教習がバランスよく進んでいないと「効果測定まだ合格していないので、みきわめ受けられません」という不都合が起こるので注意しましょう。
4.みきわめの合否
みきわめの合否は、点数ではなく「良好」「不良」の判定のみで行われます。
教習所によっては、良好ならA、不良ならBという判定方法を用いるところもあります。
判断基準は決まっていて、各段階別に割り振られている教習項目の内容を全て満たしているかをチェックし、各項目すべてOKならA判定がもらえます。
また、「確認が不十分だなあ」「S字やクランクが通過できないなあ」と技量的に未熟な部分があれば、B判定と共に出来ていない教習項目番号も書かれ、その内容が修得出来るまで追加教習が入ります。
5.みきわめを合格するためのコツ
1.復習項目がたくさん残っている場合
まず、みきわめを受ける段階で復習項目がたくさん残っていれば、その時間内でのみきわめ合格は難しいと思ってください。
仮に無理矢理A判定にされても、その後の検定で不合格になる事が多いからです。
その場合は「この時間は練習する時間だ」と割り切って、一つでも多く復習項目をクリアすることに注力した方が良いでしょう。
その方が今後の追加時間も最小限に抑えられ、どこを重点的に練習すれば良いかもはっきりしているので、上達も早まるはずです。
2.復習項目が残っていない場合
復習項目が残っていなければ、ここまでの内容は十分習得できているという意味です。
自信をもって検定の予行演習のつもりでしっかり運転してください。
ただし、確認、進路変更、右左折方法、安全運転意識などの基本はきっちり抑えた運転は必要になります。
車の乗り降り、エンジン始動前にやるべきこと、運転中の姿勢なども見られていますので、油断しないようにしましょう。
3.失敗が続いても最後まであきらめない
「みきわめ」は試験ではありません。
各段階を終了して良いか、ジャッジされるだけです。
仮に、前半部分で失敗が続いても指導員からのアドバイスはあります。
みきわめ教習が終わる時点で出来ていれば合格になります。
途中で失敗が続いたり、普段できることが出来なくてもあきらめてはいけません。
指導員も、緊張を取り除くためにあの手この手でアドバイスをくれたりしますので、50分間最後まであきらめないで「出来る」と思って根気よく練習しましょう。
自分では自信がなくても、意外と良い判定をもらえるという事もあります。
まとめ
みきわめについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
あくまでも「みきわめ」は技能試験ではないことを覚えておいてください。
各段階の教習内容が修得出来ているかを判断するだけで、その判断は50分の教習時間が終わった時にされます。
最後まで頑張って、良ければOK、だめでも次回練習できるチャンスを頂いたと思って前向きに頑張ればいいのです。
免許取得後に事故を起こさないドライバーになるためにも、頑張りましょう!
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