自動車の運転免許を取るためには、教習所で自動車運転について勉強し、運転技能試験に合格する必要があるのは当然のことですよね。
運転技能試験に無事合格することができれば、運転免許証が交付され、晴れて一般の道路等での車の運転が認められるわけですが、教習所の試験には実際の車を運転する試験が有ります。
そしてその試験が、ずばり修了検定と路上試験なのです。
第一段階の修了検定は教習所の敷地内で実技試験を行い、合格すると一般の道路に出て実際の道路事情等を体感的に学び、最終的には路上試験を受ける事になります。
つまり、修了検定を突破して初めて、路上試験を受けることが出来るということですね。
では、その第一段階の修了検定とは一体どのような物なのでしょうか、分かりやすくまとめてみましたので参考にしてみてください。
修了検定とは
自動車教習所の敷地内で行われる修了検定は、自動車を運転する為の最も基本的な運転技術が身についているかを試験を行い確認する物です。
もちろんこの試験で合格できなければ、次のステップである一般道路、いわゆる路上に出て教習車を運転する事が出来ません。
この修了検定で特に注目されるのは、以下の3点です。
●「一般の路上に出ても安全第一に運転ができるか」
●「基本的な交通ルールを理解しているか」
●「一般の道路でも問題無く運転ができるか」
これらの項目をクリア出来ているかどうかを、教習所の検定員が判定します。
試験の方法は減点方式が取られ、減点が多くなってしまうと修了検定不合格となり、再度修了検定を受ける必要があります。
持ち点100点の内、70点以上確保が出来れば修了検定は合格となります。
一方、悪質な減点の場合には1回のミスで試験が中止になる場合も有りますので、修了検定は最後まで油断することのないよう気をつける必要があります。
ちなみに試験の公正を期するため、修了検定中は試験を受ける人と教習所の検定員の他に、第三者を乗せて試験が行われます。
修了検定の減点方式について
教習所の修了検定は減点方式になっており、試験開始時の受験者の持ち点は100点です。
修了検定では、教習所内の決められたコースを走行しながら、自動車運転の基本的な操作技術と安全確保等がきちんと身についているかをチェックされます。
修了検定に合格すると、実際に路上で運転する路上教習に入る訳ですので、この修了検定は大変重要です。
また修了検定の減点方式ですが、軽微なミスで減点5から減点10、減点20まで細かく規定されており、最も重大なミスを犯してしまうと、そのミス1回で試験その物が中止になってしまいます。
受験をされる方は、せめて試験中止にならない様に充分に日頃の教習の中で運転の技術を身につけておく事が大切です。
ちなみに、一発試験中止のミスとしては次の様な物があります。
●信号無視(赤信号)
●指定された場所での一時不停止
●右側通行
●歩行者保護違反
●検定員の補助発生(危険と判断した検定員が助手席側のブレーキを踏む等)
●坂道発進時の後退や発進不能など
大きな減点をもらわないよう、常に冷静さを保って運転しましょう。
修了検定を受ける際の注意点
初めて教習所の修了検定を受ける際は、どんな方でも大変緊張するものです。
緊張するのは当たり前なのです。
さらに、緊張によって自分の運転技術や力が発揮できない場合もあると思います。
しかし、誰でも最初は運転初心者ですので大きく気負う必要はありません。
ただ修了検定が初めてであるがゆえに、注意して頂きたいポイントがいくつかあります。
まず、試験が行われる前には修了検定についての説明が必ず行われますが、この説明はきちんと最後まで聞きましょう。
ご自身で試験の流れを良く理解し、慌てる事の無い様にする事が大切です。
次に、実際に車に乗り込み試験が開始される時には、必ず検定員には挨拶をしましょう。
検定員も人間ですので、最初の印象を良いものにしておくことは大切です。
また、安全に車を走らせるためのルールである、車に乗り込んでから発進するまでの手順も大切です。
運転を始める時の手順ですが、最初のポイントになるのは安全確認です。
車の前後左右の安全確認は勿論のこと、バックミラーの角度調整等も忘れずに行いましょう。
ちなみに、この時に少しオーバーアクションで安全確認を行うのも、検定員に見せると言う意味では有効的な方法です。
冷静さを保ち、評価項目を一つずつ確実にクリアしましょう。
まとめ
教習所の修了検定についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
修了検定は、免許を取得するために超えなければならない最初の大きな壁です。
また、実際に路上に出て運転する路上試験を控えた、とても大切な試験でもあります。
ですから、検定員の方たちの目が厳しいものになってしまうのも仕方がない事でしょう。
しかし、冷静に普段通りの運転をしていれば、あなたは問題なく合格することが出来るはずです。
自信を持って、修了検定を乗り越えて下さい。
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