教習所の適性検査とは?内容や注意点を分かりやすく解説!

教習所の適性検査

ここでは、教習所の適性検査である「警察庁方式K型」「OD式安全テスト」の二つについてまとめています。

運転免許を取得するためには教習所に通い、修了検定や路上試験といったさまざまな試験を突破する必要があるわけですが、「運転適性検査」は教習所に入校後に受ける最初の試験となります。

何も分からない状態からのスタートですから不安を感じてしまうことも有ると思いますが、この「運転適性検査」では特別難しい事をするわけではありません。

ここで「運転適性検査」の概要を把握し、リラックスした状態で試験に臨んで下さい。

 

1.適性検査の目的

適性検査は、運転技能を効率よく身につけて頂くために、各個人の運転タイプを判断するという目的で行われます。

これによって、各個人の注意力や判断力、柔軟性などを知ることが出来るのです。

分かりやすく言ってしまうと、簡単な心理テストですね。

入校試験のような堅苦しいものではなく、安全運転をしてもらうために自分自信について知っていただく検査と思っていただくといいでしょう。

検査用紙にもしっかり明記してありますが、自動車を運転する上で大切なことは「おのれを知って安全運転」することです。

検査結果が悪いからといって退所処分や教習拒否にはなりませんので、安心して受けてください。

自分の運転特性や性格を知ったうえで、どこに気を付けて教習を受けるかを明確にするために実施するので、本人にとっては自分の長所と短所がはっきり分かり、教習指導員にとっては教習の進め方を練りやすいというメリットがあります。

 

2.検査内容

「警察庁方式K型」の場合

「警察庁方式K型」の場合、検査は全部で7つあります。

検査1~6までは運転行動を見るテストで、どれも2~3分で終わるものが多いです。

中には30秒で終わる短いものもありますが、これは作業の速さを見るためのもので検査員も「もっと早く!」と急かしますが、焦らず落ち着いてやれば大丈夫です。

検査7だけは回答問題で性格を見るテストで、検査員が一問ずつ読み上げた後に「はい」と「いいえ」の中から自分に当てはまる方にマルをつけて回答します。

出来れば「はい」か「いいえ」で回答し「?」は付けない方が無難です。

だいたい30分もあれば全ての検査は終わります。

 

「OD式安全テスト」の場合

1967年に開発された「OD式安全テスト」は、全国の教習所で実施されているメジャーな適性検査です。

主に、以下の4つの観点から各個人の安全運転に関する適性を診断します。

  • 「運動機能」
  • 「健康度・成熟度」
  • 「性格特性」
  • 「運転マナー」

形式としては「警察庁方式K型」と同じで、簡単なテストを受けることになります。

 

3.運転タイプ分類

「警察庁方式K型」の場合

「警察庁方式K型」では、以下の6つの運転タイプに分類されます。

  1. 状況判断の遅い人
  2. 動作は早いが正確さに欠ける人
  3. 神経質な傾向のある人
  4. 気分の変わりやすい人
  5. 攻撃的な傾向にある人
  6. 自己中心的な傾向にある人

 

「OD式安全テスト」の場合

「OD式安全テスト」では、以下の4つの運転タイプに分類されます。

  1. 安全運転タイプ
  2. もらい事故傾向タイプ
  3. 重大事故傾向タイプ
  4. 事故違反多発タイプ

 

 

4.検査を受ける時の注意点とコツ

1.担当検査員の説明をしっかり聞く

検査内容が少し複雑なものもあるため、検査員の説明や注意事項は聞き漏らすことなくしっかり理解してやりましょう。

特に回答の順番や訂正方法は間違えると採点に大きく関わります。

分からない事があれば各検査開始前に質問し確認しておく方がいいです。

 

2.検査は落ち着いて正確に

検査は「始め」と「辞め」の号令で行われ、それぞれ制限時間が設けられています。

時間が無くなってくると焦りも出てくると思いますが、結果にこだわらず、ありのままの自分を知るためのものだと考えて、作業一つ一つをきっちり正確に行いましょう。

ただし、動作の速さを見るテストもあるので、それについてはある程度のスピードアップも意識しましょう。

 

3.読み上げ問題は正直に答える

読み上げ問題は出来るだけ正直に答えましょう。

というのも、性格を見る心理テストなので「自分をよく見せる傾向」という項目も含まれているため、正直に答えたかウソを答えたかが分かる質問まで用意されています。

良い格好をしようとするとそのまま検査結果に反映されてしまうので、正直にありのまま回答することが大事です。

 

5.適性検査結果の活用方法

検査終了後、結果は書面で通知されます。

裏面に見方も載っているので、それを見ながら自分の性格や癖を把握してみましょう。

また、2段階の学科教習でも適性検査結果を見ながら行動分析をおこなう授業があります。

検査結果は指導員が事務処理で扱う書類にも記載されるので、これを見ながら個人に合った教習方法を考えてくれます。

 

まとめ

教習所の適性検査である「警察庁方式K型」「OD式安全テスト」の二つについてまとめてみましたが、いかがでしょうか。

適性検査は難しいテストではありませんし、予習も必要ありません

あくまでも、自分の性格タイプを知る上でのきっかけづくりと思って、ありのままの状態で検査を受けましょう。

どんな結果が出たとしても、自分の得意不得意や性格が分かった方が、運転技能訓練の計画は練りやすくなります。

また、運転技能に関する様々な知識や技術を身につけていく中で、運転タイプは変化するものです。

適性検査を機会に、自分が性格的に気を付けるべき点を洗い出し、以後の教習がスムーズに進めましょう!

 

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